小松菜の害虫対策や病気に備えて行われていることとは

1. 小松菜は害虫に注意

小松菜は、一般的に周年で栽培することができ育てやすい作物です。種まきは、春、夏、冬にできるので1年間収穫を楽しむことができるでしょう。作物の中でもかかりやすい病気などは少ないですが、成長した小松菜は害虫に注意することが必要です。小松菜はアブラナ科の作物であるため、アオムシ類に気をつけることが求められます。コナガやチョウの幼虫のアオムシは、アブラナ科の植物につきやすく、葉を穴だらけにしてしまいます。春は、食欲旺盛である期間なのでアオムシの間に葉をたくさん食べ、成長を続けた結果、成虫になり産卵します。どんどん増えていくので、対策することが大切です。さらにヨウトウムシは、卵を1カ所に100から200個産み付けるので、集団で葉を食べていきます。アオムシ系の害虫には、防虫ネットや農薬を撒いて予防します。キスジノミハムシは葉を食べた後、1ミリ以下の丸い穴をあけ幼虫は根を食べる害虫です。キスジノミハムシの影響は作物を選ばず、1度受けたことがある畑では再度起きてしまう可能性が考えられるでしょう。予防策としては、土を耕す際に、粒剤の農薬を撒いておくと良いと言われています。ハモグリハエは、葉を食べながら動く特徴を持っているため、葉に白色の模様がついていることが多いです。みつけたら、潰して駆除するか農薬をかける必要があると言われています。アブラムシは発生する時期が春か秋ですが、室温が一定になっているビニールハウスなどでは1年中見られる害虫です。アブラムシは、ウイルス病を引き起こす可能性を持っているため、しっかり対策する必要があり、小さい害虫で見つけることが難しいため、細かい網目の防虫ネットなどでしっかり予防します。

2.病気になったらどうする?

小松菜は、1年間収穫できる作物なのでその分、季節によって多くの病気が発生する可能性があります。発生しやすい病気は、カビやウイルス、細菌などの病気の幅も広く病気の対策をしっかりとっておくことが大切です。1年で病気になりやすい時期は、梅雨や長雨の時期にカビが原因で病気にかかりやすくなります。夏の時期は「白さび病」に注意が必要です。葉の裏側に白い綿のようなものが付き、盛り上がった斑点が付いています。基本的に病気を防ぐためには、水はけの良い、日当たりがいい畑で育てることが大切になります。株同士が密にならないように、間引きを適度に行い、風邪通しをよくしてあげます。1度病気を発生させてしまうと、他の葉にもうつりやすくなる可能性があります。そこで、葉の病気にかかった部分を切り取ることや株ごと抜きとることで病気を広げない対策を行うことが大切です。小松菜の病気は、水やりなどの泥はねからかかる可能性もあります。早期発見と早期治療が大切になるので、小松菜の変化に気がつくことがポイントです。また、1度発生した菌は翌年も畑に現れる可能性があるため、農薬を撒いておくことや菌によっては、畑の外に土を持ち出して処分します。