小松菜を食べ過ぎると副作用があるって本当?

小松菜は食べ過ぎると副作用がある?

栄養価が高く健康にも美容にも良いとされる小松菜です。身体のためにたくさん食べたいと思うのは当たり前のことですが、たくさん食べ過ぎると身体に害があるのか気になるところです。小松菜に含まれている栄養素を見てみると「血栓」「高カリウム血症」「下痢」「便秘」が、食べ過ぎた場合に考えられる副作用となります。

小松菜は「ビタミンK」が豊富です。小松菜1袋(約300g)で約630μg含まれています。成人女性が1日に必要なビタミンKは150μgなので、1束食べてしまうとかなりオーバーする計算です。しかし、ビタミンKは特に制限がない栄養素となっていますので、気にしなくてもいいでしょう。ただし、ビタミンKは血栓を作りやすい栄養素です。健康な方ならば気にしなくてもいいのですが、血栓症の方や抗血液凝固剤を服用している方は注意しましょう。血栓ができるリスクが高くなります。カリウムも小松菜にはたくさん含まれていますが、ビタミンKと同じように摂取しすぎても尿として排出されるので特に問題はありません。しかし、腎臓に疾患がある方などはカリウムが正常に排出されずに「高カリウム血症」になる可能性が高くなります。そして「鉄」「食物繊維」も小松菜に多く含まれており、摂取しすぎには注意が必要です。鉄は貧血予防に効果的ですが、摂取しすぎると便秘の原因になります。食物繊維は便秘解消効果があるのですが、こちらも摂取しすぎると下痢になることや、便秘の度合いが高い人だとさらにひどい便秘を引き起こすこともありえるのです。ただし、鉄も食物繊維も小松菜を1日1袋程度食べるくらいならば、心配することはありません。

健康や美容に気を遣っている方は、栄養素だけではなく「カロリー」「糖質」も気になるでしょうが、こちらは心配しなくて大丈夫です。小松菜のカロリーは100g当たり約14キロカロリーで糖質もほぼありません。食べ過ぎて太ってしまうのではないか、と心配する人がいますが、小松菜を食べ過ぎることで太るというのはとても難しいです。心配しなくていいでしょう。

 

 

何でも「摂りすぎ」は禁物

小松菜を食べ過ぎることで考えられる副作用はいくつかあります。しかし、どれも健康な人ならば心配しなくてもいい程度です。何か持病がある人は少し注意が必要ですが、健康に害を及ぼすほど1日に何束も小松菜だけを食べ続ける人はいないでしょう。主治医に相談するのが一番ですが、小松菜を毎日大量に食べることがなければ、持病があっても心配する必要はないと言えます。

健康にも美容にも良いのが小松菜の特徴ですが、何でも「摂りすぎ」は禁物です。毎日小松菜だけを食べ続けていては、タンパク質や炭水化物が圧倒的に足りません。小松菜だけでは摂取ができない他の栄養素も不足してしまうでしょう。小松菜を積極的に摂取しつつ、他の食品もバランスよく食べること、それが健康にも美容にも一番いい方法です。摂取しすぎにきをつけて、健康的な生活を送ってください。