コンパニオンプランツで害虫から小松菜を守ろう!栽培方法と注意点とは?

1.小松菜のコンパニオンプランツとは?

小松菜は1年中栽培ができる葉物野菜ですが、害虫被害に受けやすい作物でもあります。農家では「コンパニオンプランツ」の特性を生かして、違う作物を育てることで害虫を防ぐことや成長のスピードを早めたりする効果が期待できます。小松菜のコンパニオンプランツは「レタス」「ニラ」「にんじん」などが挙げられます。レタスは小松菜にとって、害虫雑草から防いでくれる働きを持っており、収穫のタイミングも同じなので同時に収穫することもできる野菜です。小松菜とレタスの相性が良い理由は、小松菜がアブラナ科でレタスがキク科で異なる科を植えると、野菜に集まる害虫もさまざまなものになります。そして、別種の害虫が近づくことでお互いを避け合う効果が期待できるので、害虫が寄り付かなくなるなり野菜が守られます。小松菜とレタスは、異なる科になるため混在して植えても生育状態は悪くなりません。それぞれ必要とする肥料の成分が違うため、競合した肥料の奪い合いが起きることもないと言えるでしょう。特にレタスの中でも「サニーレタス」や「サンチュ」は、害虫被害に適している野菜です。サンチュは、暑さにも強いレタスなので熱い時期での小松菜の栽培にも適しています。「ニラ」は、独特の香りで害虫を防ぐことが期待でき、1箇所に3株などまとめて植えるとニラ同士が助け合い、よく育ちます。セリ科の「にんじん」は、葉が触れ合う距離で栽培すると害虫駆除効果が高まります。しかし、栽培期間が長いため小松菜と栽培のタイミングを合わせる必要があります。植えるタイミングは、栽培時期が重なるように注意が必要になります。

2.栽培方法の注意点

コンパニオンプランツは、害虫駆除効果が期待できますが農薬などとは異なり、自然の力で駆除するものです。そのため、劇的な効果が現れない可能性も考えられます。その場合は、薬品を使う必要も出てくる可能性もあります。1年目は効果がでないこともあり、何年も続けていくうちにコンパニオンプランツの効果を実感することができると言われています。また、コンパニオンプランツは違う作物を収穫するため、間引きや手間がかかることも考えられます。農家では、次に植える予定の作物のことも考慮し、コンパニオンプランツを使用しています。小松菜とレタスを栽培する方法は、それぞれのタネを用意し30センチほど間を開けて交互に植えていきます。レタスは小松菜に比べて発芽しにくい野菜なので、土をかける時はタネが少し隠れる程度かぶせてあげます。小松菜とレタスは発芽後、2回から3回程度間引きを行います。間引きのタイミングは成長に合わせて行い、小松菜は10センチ間隔に間引き、レタスは30センチ間隔に間引きを行います。そして、ある程度の大きさになったらそれぞれ収穫を行います。レタスは、丸ごと収穫しても良いですが外側の葉を残しておくと、最後まで害虫被害を防いでくれる効果が期待できます。