小松菜の栄養について
子どもが葉物野菜を好んで食べてくれないと悩んでいる人は少なくないようです。葉物野菜も色々と種類がありますが、食べやすく栄養豊富なものとして特におすすめなのが小松菜です。同じ葉物野菜のほうれん草などはその独特の風味が苦手という声や、また葉が薄く繊維も多いことから幼い子だと噛みにくいようだという声を耳にします。しかし、小松菜はほうれん草などに比べると味にクセがないので比較的食べやすいようです。また、繊維はありますが、特に茎の部分を1〜2cm程度に小さくカットしてあげることで噛みやすさがアップします。また、その栄養価の高さについても忘れてはいけません。βカロテン、ビタミン類、鉄分、カルシウムなど多くの栄養が含まれているのです。鉄分というとほうれん草、カルシウムといえば牛乳などの乳製品を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実は小松菜の方がほうれん草よりも鉄分を多く含み、牛乳よりもカルシウムを多く含んでいるのです。ビタミン類やカリウムなどはもちろんのこと、鉄分やカルシウムは子どもの健やかな成長のためには特に欠かすことのできない栄養素です。
鉄分は鉄欠乏症貧血を予防したり、赤血球を作って体全体に酸素を運んだり、肝臓で毒物をなくすための働きをしている栄養素です。鉄分が不足した状態が続くと鉄欠乏症貧血を引き起こしたり、慢性的に体がだるい、疲れやすいなどの体調不良の原因となる場合がありますので注意が必要です。また、カルシウムは骨や歯を作り強い状態を保つ働きをしたり、神経や筋肉を動かすための働きなどにも関わっています。カルシウムが不足すると歯や骨が弱い状態となってしまったり、将来的に骨粗鬆症を引き起こす原因となる場合もあります。特に成長過程である子どもは継続的なカルシウム不足にならないよう、日々の食事に気を配ってあげることが大切です。
子どもが喜んで食べてくれる調理法とは
このように子どもにとっても大切な栄養が豊富に含まれている小松菜ですが、おひたしや煮浸しなどでは子どもが進んで食べてくれないという場合もあるようです。子どもが進んで食べてくれる方法としては、小松菜を混ぜ込んだお菓子を手作りし、おやつとして与えるということが効果的です。お菓子を手作りすると聞くと難しそうなイメージを持つ人もいるようですが、市販のホットケーキミックスなどを使用することで簡単に作ることができるようになります。ホットケーキミックスを使って、例えば、ホットケーキ、蒸しパン、ドーナツ、ケーキ、クッキーなどを作ることができます。これらを作るときに小松菜を適量混ぜ合わせるだけで、小松菜のお菓子の完成です。小松菜は茹でたり電子レンジで加熱し、みじん切りにして混ぜます。また、一手間加えてミキサーなどでペースト状にしたものを混ぜ合わせたりするときれいな緑色のお菓子になります。おかずとしては進んで食べてくれない場合でも、このようなお菓子であれば喜んで食べてくれる可能性が高くなります。ちょっとした工夫が豊富な栄養を摂らせてあげることにつながります。