1.畑の準備と種まきの方法
小松菜は、耐寒性をもっているため寒さに強く冬でも成長を続けることができる野菜です。生育期間が短く成長するため、簡単に栽培できる上、年間を通して栽培することができます。特に冬の期間に霜に当たることで甘みが増し、更においしくなります。まず畑は、1年以上他の作物を栽培していない場所を選びましょう。また、酸性の土が苦手なので酸性度が高い場所で育てる場合は、必ず石灰を含んだ土に耕すことが大切です。小松菜の種まきの場合、2週間前に土に石灰を含めて耕し、種まきの1週間前に元肥を含めて再度、土を耕します。畑の準備が完了したら「黒マルチ」と呼ばれるビニールを畑に貼ることで、雑草を防ぐことや、保湿性や地温を高めてくれるので、良い土が保たれるでしょう。種まきは、畑に深さ1センチの溝を作り1センチ間隔になるように種をまきます。その後5ミリ程度土を被せて、水やりをします。水やりをする注意点は小松菜の種が土から浮き出たり、流れないように行いましょう。黒マルチを敷いている場合は、20センチ間隔でカットし、浅い溝を作り、そこから種まきを行うのがおすすめです。また、5月から8月の種まきは、日差しや高温を防ぐために「寒冷紗」を行うことがおすすめです。冬場の種まきは、ビニールトンネルをすることで寒さから守ってくれるでしょう。
2.育苗管理と肥料
小松菜は、種まきから3日から4日程度で発芽をします。最初の発芽後は、すぐに間引きを行いましょう。間隔が3センチ程度になるように育ちが悪い芽を間引いていきます。間引きができたら、根元にしっかり土を被せてあげましょう。間引きを行うと、土の表面が乾燥しやすくなります。そこで、土が乾燥していたら1日1回は水をしっかりあげることが大切です。種まきを夏に行なった場合、夜の乾燥にも注意が必要なので、必要に応じてたっぷり水をあげましょう。1回目の間引き後、葉が3枚から4枚程度になってきたら、株の間を5センチから6センチになるように間引きを行いながら調整し、生育状態を保つことが大切です。間引きをする上でのポイントは、種まき後、寒冷紗などで畑を覆うと成長が促され、発芽のタイミングが揃うようになります。間引きをするタイミングは、小松菜の生育が悪くなる前の早い段階で行うことが重要です。元株をはさみで切ることもおすすめでしょう。肥料のタイミングは、2回目の間引きした後に追肥します。畑全面に化成肥料を追肥できるようにまくことが大切です。肥料をまく時は、株に肥料がかからないように注意しましょう。そして、土と肥料がしっかりと混ざるように、ごてなどでかき回しましょう。肥料の量は、1平方メートルあたり半握りの量で、25g程度を目安にします。小松菜は基本的に追肥の必要ありません。特に夏場は、暖かく生育状態が良いので追肥の必要はありませんが、寒い時期に追肥を行うと良いでしょう。