栄養豊富な小松菜!こだわりがある小松菜の育て方

1,栄養素が豊富な小松菜の秘密

小松菜は高い栄養素が含まれている野菜です。特に、カルシウムや鉄分、葉酸、ビタミンCなど体が作り出せない栄養素も作ることができるため、積極的に摂取したい野菜でしょう。小松菜のカルシウムは、100gあたり170mg含まれています。カルシウムの代表とされる牛乳は100gあたり110mgなので、小松菜のカルシウム量の方が多く含まれていることがわかります。小松菜が成長する際に、土の中からカルシウムを十分に吸収することができる特徴を持っているためカルシウムを多く含んでいると考えられます。鉄分は、貧血予防などに大切な栄養成分です。特に女性は、貧血になりやすいため積極的に摂りたい栄養素でしょう。小松菜には、100gあたり2.8mgの鉄が含まれています。鉄分を多く含む、ほうれん草よりも豊富なので、女性や子供にもおすすめです。小松菜はβカロテンも豊富で、体内で抗発がん作用や免疫を高める効果が期待できます。さらに、体内でビタミンAに変換されるため、健康維持や視力維持のほか粘膜や皮膚の健康維持などにも効果的です。他にも体に必要ない塩分を体液として、外に排出してくれるカリウムや食べ物の消化を助ける食物繊維が含まれています。小松菜は、さまざまな栄養効果がある野菜なので積極的に摂取したい野菜です。

2,関西地方初めての小松菜栽培!おいしくなる作り方のこだわり

もともと小松菜はもともと関東地方の野菜だったため、関西で生産する農家はいませんでしたが1980年に関西で小松菜の栽培が開始され、2004年には178アールほどの大きさの大型ハウスが作られました。関西で初めての小松菜を栽培した農家では、おいしい小松菜を栽培するこだわりがあります。まず土のこだわりは、粘土質であった土壌に分厚い砂利とミネラルが豊富な国産の海砂を混ぜて作っています。使用する肥料は、すべて有機成分を使用しており、自動潅水装置は地下200メートルから引き上げた天然水を使用しています。地下から引き上げている水は、収穫後の洗浄用にも使われているため全て天然水を使用した徹底さがあります。また、ハウスの中の温度センサーは一定温度に保っているため、小松菜が育ちやすい環境を作っています。雨が降っていない時は、屋根が開くため直射日光が差し、小松菜の成長を促す効果が期待できます。雨が降ると、雨水を感知し、屋根が自動で閉まる仕組みもついています。これほど機械が整っている施設ですが、おいしい小松菜を作るためには、成長状況を目で確認し水の量やタイミングは全て調整しています。その日の天気や温度、湿度、風向きを全て把握し、ハウスの環境は潅水装置を使い、微調整をしているのです。品種にもこだわりをもっており、見た目、味、歯切れの良い「ひとみ」と呼ばれる品種を使用しています。ひとみの特徴は、繊維が残らず、甘みのある濃い味が特徴的で夏に2、3回栽培している品種です。