いい小松菜を作るには?害虫予防と病気予防に気を付ける!

手軽に栽培できる小松菜は、家庭菜園初心者にも人気の野菜として知られています。より美味しい、いい小松菜ができるために重要な、害虫予防と病気予防にはどんなことをすれば良いでしょうか。

 

■春から夏が勝負!害虫頻発時期

春から夏は特に虫が多く発生するシーズンとして知られていますが、お腹を空かせた虫は小松菜にも群がります。小松菜を食べるだけではなく、小松菜に卵を産み付ける虫もいるので要注意です!

小松菜に発生する害虫として注意が必要なのは、アブラムシやヨトウムシ、ハモグリバエ、またキスジノミハムシやコナガ、そしてアオムシです。特に、アオムシは1匹が食べる量が多く、群生してしまうとあっという間に小松菜が無残な姿に変えられてしまうので、注意が必要です。

害虫を寄せ付けないためには、防虫ネットが有効です。支柱をアーチ状にしてネットをかけ、外から虫が小松菜に寄り付かないようにします。この時使用するネットは、網目が0.8mm以下のものが望ましいです。細かい網目であればあるほど、虫の侵入を防ぐ効果を発揮してくれます。

5月から8月の時期の虫が多く発生する時期は、蒸し暑くなる時期でもあります。小松菜は高温にも耐えうる野菜ではありますが、ネットによって熱や湿気が内部にこもるのだけは避けなくてはいけません。

虫には絶対触れられたくないからとビニールシートをかけるのではなく、寒冷紗など風が通るものを選ぶようにしてください。

また、ネットをかける前に虫が発生しているのを見つけてしまうこともあるでしょう。その際に殺虫剤を用いるのは控えましょう。多少もったいなくても虫がいる葉はカットして捨て、虫が全くいない状態にした上でネットをかけるようにしてください。

 

■小松菜がかかりやすい病気とその予防

小松菜は割と病気にも強い野菜ではありますが、絶対に病気にならないわけではありません。いい小松菜をしっかり育てるためにも病気予防は大切です。

小松菜がかかりやすい病気で注意が必要なのは、萎黄病・白さび病・炭そ病です。萎黄病は葉が黄色く萎びてしまい、白さび病は葉にまだらな白い斑点が発生します。炭そ病は黒い斑点が出現し、病状が進行すると黒い斑点からどんどん穴があいていきます。いずれも通常の小松菜とは違う風貌になるので、初心者でも気付くことはできます。もし、既に病気の症状が現れている葉が見つかった場合は、即カットして捨てるようにしてください。

小松菜を病気から守り、しっかり育てるためには栽培環境を整えることが大切です。いずれの病気も湿気が原因となることが多いので、とにかく風通しの良い場所を選ぶようにしてください。

また、梅雨期など雨が長い間当たる状態にしておくと病気になりやすくなります。梅雨期に限らず、雨が降る日などは雨のあたらない場所にプランターを移動させ、雨除け栽培をしましょう。もし移動することができないのであれば、ビニールをかけるなどして雨除けを作りましょう。