小松菜のルーツと旬は?年中売ってるのはどうして?
緑黄色野菜の小松菜の旬は冬と言われていますが、最近ではスーパーの野菜売り場で年中見かけます。日本発祥野菜とも言われる小松菜のルーツを遡ると、南ヨーロッパ地中海沿岸だと言われています。そこから中国へ伝わり、さまざまな改良がなされ、青梗菜やパクチョイなどの青菜、いわゆる漬け菜が出てきました。漬け菜とは漬物にするのに適した野菜のことを言い、キャベツや白菜などのように結球しない葉菜類の総称です。カブや野沢菜などもこの種類に含まれます。
そこから日本へと入って各地に伝わり、品種が多様化しました。現在では、気候の変化や害虫に強いなど、様々な品種がうまれ、各地で年中安定して栽培できるようになりました。こうした努力の結果、いい小松菜できるようになり年間通じて売り場に並ぶようになったというわけです。
小松菜は栄養価の高い葉野菜で、美容と健康に効果のある栄養素が多く含まれています。免疫力を高める栄養素も豊富に含まれているのです。小松菜のどういった成分が体に良いのでしょうか?
小松菜の栄養素とその効果とは?
栄養素の働きは、エネルギーとなるもの、身体の組織を作るもの、身体の調子を整えるもの、と大きく3つに分類されます。小松菜に含まれる栄養素の多くは、ビタミン、ミネラル、カルシウム、βカロチンなどで、身体の調子を整える栄養素が多く含まれています。特に、ビタミンは美容と健康には不可欠なもので、体内で合成されることがほぼないので、小松菜のような野菜から積極的に摂取することが大切です。皮膚や粘膜を強くし、シミ、そばかすの予防にもなりますので、美肌には欠かせない食べ物の一つだと言えるでしょう。デトックス効果もあるので、むくみが気になる方、添加物の多い食べ物をよく食べる方にもぜひ小松菜をおすすめします。
カルシウムも多く含まれ、その量はほうれん草の約3倍だと言われています。骨や歯を強くしてくれるカルシウムは、ビタミン類と一緒に取ることで吸収が良くなり、特にビタミンDを同時に摂取することでさらに吸収が良くなるのです。ビタミンDを多く含む食品には、ちりめんじゃこや鰹節などがあります。昔からおひたしや和え物などと一緒に食べられることが当たり前のようになっていますが、これは美味しいことはもちろん、栄養素を吸収するのにも効果のある組み合わせだったのです。美味しい食べ合わせで、栄養摂取の面からもちゃんと理にかなっているとは、昔の人の知恵はすごいです。
また、イライラする人にはカルシウムが足りていないと言われるのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?牛乳や乳製品が苦手な方や、気が短い方にはたっぷり小松菜を食べてもらうことで、カルシウムを効果的に摂取してもらい、ニコニコ健康に過ごしてもらいましょう。美容と健康に効果、そしてメンタル面にも効果がある小松菜、ぜひ様々な調理法を試しながら、積極的に食卓に取り入れてみてください。